20120228

6月24日 第3回準備委員会を開催しました


「緑の党」結成準備委員会・第3回会議の報告

【1】出席・委任の報告

①東京会場(27人) 
   荒木、坂田(光)、小林、八木、松谷、久保、吉野、片山、蛇石、漢人、陣内、村松
   白川、内藤、豊田、船橋、宮部、すぐろ、高坂、懸樋、木村、猪股、田中、星川
   村田、杉原、市川

②スカイプ参加(10人)
   歌野、井奥、松本、長谷川、中谷、野々上、中山、井上、横田、郡山

③委任状(19人)


【2】全体の概要

① 準備委員会は定足数を上回り成立
・準備委員67人中、参加者と委任状を合わせて56名で準備委員会は成立しました。
・議長に八木、村松が選出され、書記は市川。

② 議案の取り扱いについて
・議案は22日の締め切りまでに提出された修正案以外は、基本的に変更しないことを確認しました。ただし、全体が合意し異論がないことが確認された場合については修正することにしました。
・議案については、修正案が少なかったので、意見表明を中心に行いました。

③ 議案に関する主要な論点
・議案は順次、趣旨説明のうえで意見表明と議論を行い、拍手確認、採決などをへて全て総会提出議案として確認されました。
・各議案の採決結果は以下の通りです。
「第1号議案 (暫定)規約」賛成24
「第2号議案 選挙要綱」賛成30
「共同代表・全国協議会委員選出のための細則」(以下、「選挙細則」)賛成26
「第3号議案 社会ビジョン」賛成29
「第4号議案 基本政策」
   第4項の修正案 賛成27
   修正された基本政策 賛成28
「第5号議案 共同代表の推薦」拍手承認
「第6号議案 全国協議会委員の推薦」
   立候補者があったため信任投票を行い全員が信任されましたが、
   選挙細則に従い男性1名が準備委員会の推薦となりませんでした。
「第7号議案 政治組織活動の方針」拍手承認

・最も議論になった論点の1つは、基本政策の「生存権保障」に関する「消費税の是非」をめぐるものでした。もう1つの論点は、「人事案」と「選挙細則」をめぐるものでした。これについては別項として記載します。

④総会提出議案ではないものについて
・「結成宣言」については、3つの案に対する意見交換を行い、参考とするために3つの案への支持投票を行いました。
・「総会までのプロセスと議事進行について」は、基本骨格が説明され、進行委員の人選が了承されました。
・「福島を希望のモデルへ 緑の提言(仮称)」については、議論する時間がありませんでした。

⑤その他
・遠距離参加のメンバーに対する交通費負担軽減策を行いました。
・スカイプとユースト中継の不具合があり、開始時間が予定より40分遅れました。原因究明と対策が求められます。


【3】議案(素案)の修正について

①「第4号議案 基本政策」についての修正案は、賛成多数で修正されました。記載済み。
②「第6号議案 全国協議会委員の推薦」についての修正案は否決されました。記載済み。
③「第3号議案 私たちがめざす新しい社会ビジョン」について、タイトルをよりよいものにすべきという意見が出され、全員の合意で7月27日の第4回準備委員会で議論し修正することになりました。
④「第3号議案 私たちがめざす新しい社会ビジョン」について、「平和と非暴力の北東アジアを創る」のところで「憲法九条」について触れるべきではないかという意見が出され、全員の合意のもとに修正されることになりました。
⑤「第3号議案 私たちがめざす新しい社会ビジョン」について、「競争とサヨナラし・・・豊かに生きる」の部分の「雇用」という表現は、雇用されることを前提した表現なので「仕事」などに変更すべきではないかという意見が出され、修正することになりました。
⑥「第4号議案 基本政策」の「生存権の保障」については項を変えて記載します。


【4】「第4号議案 基本政策」の「生存権の保障」について

①世話人会提案は「タイトル」について
・世話人会の提案には2案が提起されました。「すべての人に生存権を保障する公正な「高福祉・高負担」社会を実現する」と「国民各層による公正な負担によって、すべての人に生存権を保障する公正な社会を実現する」の2つです。
・2案が提起された背景には「生存権を保障するためには増税が必要か否か」「生存権を保障するために高福祉・高負担社会が必要か否か」という論点がありました。
・議論の結果、賛成多数(全員の合意)で修正し、「公正な負担(税と社会保険料)によってすべての人の生存権を保障する」となりました。論点については今後議論を深める必要が確認されました。

②議決項目の「公正な税制で借金を増やさず、所得再分配を強める」の部分について
・この部分も2つの案が提起されました。「消費税の評価」が背景にあります。野田政権の消費増税には全員が反対でしたが、逆進性などの問題点をなくした消費税の是非が論点となりました。
・この2案についても、タイトルと同様に、準備委員の全員の合意による修正案を27日の第4回準備委員会までに作成することが確認されました。
・なお、消費税についての準備委員の意見を知るために参考投票を行いました。結果は「消費税を将来廃止」が5人、「消費税の選択肢を残す」が21名、「わからない」が9名でした。


【5】「第6号議案 全国協議会委員の推薦」と「選挙細則」について

①「選挙細則」について
・「選挙細則」は当日提案されたものです。総会や準備委員会での選挙に関する細則についての議論と合意が遅れていたためです。
・「選挙細則」は、特にジェンダーバランスを確保するために提案されたものです。
・上限35名の定数に準備委員会の推薦32名以外に総会で会員の中から6名の推薦をえた候補者が3名以上いた場合は信任投票の選挙になります。たとえば男性が10名立候補した場合、単純に信任票の多いものから選出すれば、ジェンダーバランスが崩れる可能性があります。準備委員会推薦の候補者がジェンダーバランスを確保されていたとしても、極端な場合は男性26名、女性9名という結果もありえます。結果的に女性が半数以上となる選挙細則が必要だと判断したためです。
・「選挙細則」は議論のうえで採決し、賛成多数で可決されました。

②「第6号議案 全国協議会委員の推薦」について
・採択された「選挙細則」に基づいて選挙を行いました。世話人会推薦以外から立候補の修正案が出ましたので、信任投票を行いました。信任投票の結果、全員が信任されましたが、女性が過半数という「選挙細則」に基づき、信任数が一番少なかった男性が準備委員会の推薦候補に含まれない結果となりました。


【6】総選挙方針について

総選挙へ向けた方針は「政治組織活動の方針」で提案されていますが、「東京比例ブロック」を「脱原発大結集のネットワーク型(連合)選挙」をめざすことを議案として提案することが決められました。

①東京比例ブロックの基礎情報
・定数17名。比例フロックの挑戦に必要な候補者は4名。供託金600万円×4名=2400万円が必要。選挙運動資金も含めて4000万円程度の資金が必要。
・最低当選ラインは35万票、得票率で6%。2009年総選挙では、民主党284万票、自民党176万票、公明党72万票、社民党30万票、共産党65万票、みんなの党45万票。

②進捗状況
・これまで脱原発運動やグリーンアクティブも含め少人数の相談会を2回ほど行ってきました。基本的に「脱原発のネットワーク型選挙」で合意が成立しています。
・広い枠組みが可能となる呼びかけ人に打診を開始。近々、さらに拡大しての3回目の相談会を開催します。脱原発運動のさまざまなグループにも声をかけています。
・呼びかけ人を含めた広い枠組みが確定すれば、早ければ7月中下旬にも記者会見を行う予定。その場合は、「緑の党」結成総会の前になります。

③体制と展望
・総選挙の東京比例ブロックが確定した場合は、緊急にカンパを募ります。必要資金は500~1000万円と想定します。臨時のスタッフも必要となります。
・総選挙に当選・議席獲得が実現できれば、政治的インパクトは全国に波及し、参院選への勢いに弾みがつきます。全国的に取り組みます。